『レナードの朝』

中学生の頃持ってたんだけど、読まずに売って、今借りてきて読みました。月並みな言葉になるけれど、肯定も否定もせず受け入れる、時間をともにすごす、それでわりと人生満足なんじゃないかな。できないから困るんですが。突然、嗜眠性脳炎という奇病で人生が断絶して、その後もありとあらゆる症状で病んで生き続ける患者たち。そこに、劇的な容態の変化をもたらす薬が選択できるようになったと。ただし、治療ではない。元に戻って人生を取り戻すことはできない。なんかものすごい演出みたいだけどノンフィクション。ものすごい劇的なので、演劇にも映画にもなったそうです。
自分がどこにあるのか、私はなんなのか、一切のつながりと表現と基準がなくなった状態で、それでも外側から人間らしいと感じさせるって、欺瞞かもしれないけどあるんだろーなーと思います。曖昧で稀ですが、そういうのってあるんだろーなー