『ローマ人が歩いた地中海』トニー・ペロテット

古代ローマ人が旅行で(ひどいめにあいながら)たどった道筋を、アメリカンが(ひどいめにあったあったと言いながら)たどる旅行記。まー、現代でも古代でも旅というのは、こういうもんだという話。
まったくもう、なんでみんな旅なんかいくんだろうね!
という話。でもあり、その回答でもあり。
しかも、ローマの旅行は有名な観光地に行って、みんなでよかったよかったというのが目的だったりで、現在の団体ツアーと目的が同じなんで、僻地や大自然の旅行ばっかしてきた著者が陳腐で安全でツマンナイと思ってた定番観光地の旅行コースを見くびってるわけですが、楽な旅行なんてものはないんだなぁ・・・家が一番楽なんだなぁ・・・と思い知る一冊。