『最暗黒の東京』松原岩五郎

どん底の人びと―ロンドン1902 』ジャック・ロンドン
どん底〜はアメリカの流行小説家が、アフリカ探検記の代わりにロンドンの貧民窟潜入記。都市における貧乏な人々が古今東西普遍的すぎてびっくり。ほぼ同じ時代なんで明治の社会問題ルポの最暗黒の東京と同時に読んだんですが、東京が明治の文明開化から取り残された感の貧乏を描いてて、ロンドンは産業革命でぼろぼろになってく新しい都市の労働者層を書いてるというのに、若いうちしか働けなくて結婚とかできないまま年取ってからだこわしてしぬ みたいな。都市の貧民って、今も変わりません。