『ジュ・ゲーム・モア・ノン・プリュ』ブルボン小林

ゲームオタクの中で消費される文章って、やっぱ独特でして、ゲーム帝国みたいなファミ通系列の言い回しとか、ゲーマーが文章書くことによる誤植と妙な日本語の文化であって、そういうまさに内輪な側面大好きで趣味で読むわけなんだけど、そういうスタンスは外してどっぷりゲームオタクじゃない人に読んで欲しいなっていうゲームについてのコラム集。作者は芥川賞作家さんですね。
こういうのってVジャンプえのきどいちろうの連載くらいしか(でもVジャンもゲーム雑誌)知らなかったし、文庫に落ちる前は確信犯的な岩波文庫っぽい装丁とかで、なんかこしゃくなってかんじで、あえて読んでませんでしたが面白かったです。こんなに面白そうなのにもしも面白くなかったら、っていう期待値が高すぎて読まなかったともいう。同じパターンで『1999年のゲームキッズ』もこの年まで手をださなかったので、なんだったんだあの妙なこだわりは。
だがしかし、
ゲームどっぷりと日常の合間に生まれる、微妙な恥ずかしさ加減とか巧みに余さず表現してくれるもんだからはずかしいわ!3Dムービーからプレイアブル画面で2頭身のポリゴンキャラに切り替わるときの、後ろに見てる人がいるときのこの微妙な気持ちとか!やめて!もうやめて!私の筆ではお伝え切れないのでぜひどうぞ。