ゲームミュージック トリビュートライブ 2013/8/3

よし!まずはよかったことを書くよ!
ゲーム音楽バンド空白期をすごしたお年頃なので、多分会場で最年少の層でした。三十路だけどよ。ですから、客層がこれまで行ったどんなゲーム音楽イベントよりも年上でした。どっかに上司か取引先のエライ人とかまぎれてても気がつかない。子どもは高校生、大学生、あっ社会人かな、みたいな年齢層のオッサンがたくさん集まってたよ。びっくりだよ。

昔のゲーム音楽バンドでやった20年前のフェスをもう一度、という企画と思って条件反射的にチケットとってしまいました。
キャー古川サーン ギャャーアニキー という崇拝対象としての生ける神のステージ。

最初の古川もとあき氏のフュージョンバンドは音質が渋谷公会堂なのに悪いって初体験でした。もももも勿体無い・・・。曲は良かった。グラディウス2の底抜けに明るいシューティングスターはとってもよかったです。音響が返す返すも残念・・・

ときメモライブ。完全アウェイだったけどすごかったよこれは。アラフォーのオッサンの合いの手が完璧な会場を想像できるだろうか。アイドル動きと蟲惑の美声にめろめろでした。これは人生曲がるわ。この明るく懐かしく存分に浸れる雰囲気は、セングラとか他のギャルゲーじゃだめで、ときメモならではの健全な空気感だよなと思います。

そして葉山宏治 & ブラザーズ。これは一回生で見といてよかった。ライブ楽曲の凄まじいクオリティと客からの怒号に近い雄たけびと漢声といい、盛り上がりますね。でも、普遍的にオススメできはしないアンダーグラウンドさが渦巻くステージでした。こりゃGMフェスにもPRESSのほうにも絶対呼べないわ。そこがいいとこなのですが。50代のはだかドラムスとか衝撃。
あと葉山さんのゆったりした動きと歌うでもなく自由なポージングのタイミングに、アッパー系だと思い込んでたけどこんなダウナーな芸風だったのかという。
いっしょに行った人がゲーム興味ない人だったので、「右翼でマッチョな筋肉少女隊みたいなもの」って説明しちゃったけど、少女なかった。その後のステージを見て納得していてくれたでしょうか。間違えたな。ごめん。あと全然思ったことも無かったほど、御高齢で驚きました。メンバーが還暦。・・・STGマガジンでまさかの介護ヘルパー2級取得体験記みたいな誰かゲーム関係者のエッセイが載ったことあってぎょっとしてったけど、なんとなくそうじゃないかなと思ってたけど、こういう年代なんですね。

で、Blind SpotことほぼSSTバンド。みんな大好きアフターバーナー!これに尽きますけど、演奏が圧倒的に巧過ぎて恍惚。で、いい曲なんだこれが。
正直、これだけ見に来たようなものなので良いステージで本当によかったです。音響もよかった。

そして最後に出演者で一曲セッション。
ただ、前にも書いたけどゲームの曲って思い出補正というのも大きいので、新曲がトリになるってのは構成としてそこまで盛り上がれるかといえば、そうでも・・・ゲームミュージックのライブということでは、メドレーなんかのほうがよかったかも。



さあ、ここからは不満を書くよ。こういうレビューというか感想というかライブレポを書かざるをえないことは予想の範囲でしたが・・・
無能過ぎるイベンターで、半ばヲチ物件を見に行くような気持ちで行ってきました。
最初から手際が悪いは層が見えないわで心配だったけど、最後まで心配がつのるってどういうことだよ。

最近、最適化されたマニアックなコンテンツをストレスなく堪能することが続いたので、結構痛々しいイベントで消耗しました。まぁ、昔のイベントはこんなもんだったよ。昔のオタクイベントは。辛い。やることは楽しみ極まりなかったけどイベンターが糞。
同じような題材で大成功したゲームミュージックフェスのほうを見ると、確かに現役のバンドとそうでないバンドっていう差はあるけどさ〜けどさ〜 それにしたってもう少しなんとか・・・
渋谷公会堂が土曜であんなまばらなのはやばい。
客の入りは6〜7割。2階席は見ていません。昨日の金曜は悲惨だったんじゃないかな。この年代の男が平日休めるとでも?

今のイベントの基本ってニッチ狙って規模とバランスとるんだと思うんだけど、これは最大公約数を求めるという、やってはいけない方向でした。箱ありきで企画を立てたんでしょうね。
サブカルチャーと括られていい印象があるかといえば当事者としてはまったく無いし、たとえばアニメ音楽とゲーム音楽は外から見れば同じなのかもしれないけど実は客層が全然違うし、ゲームが好きでもギャルゲーとそうでないゲームには天地の格差があり、ファミコンとゲーセンのアーケードゲームでは年代と文化が異なっていて・・・且つSTGRPGは混ぜるな危険。
ファミコン芸人に萌え要素高橋名人に往時の声優って、誰か企画を修正できる人材がいなかったのか。時間と動員見込みで埋めればいいというものではない。

ステージ進行も、黒子がヘンなタイミングで顔出したり、ステージでうろうろ常にしてるし、スタッフ手持ちカメラの手が舞台中央で出演者から生えて見えるし、なんかもう。うーん、強いていいところをあげるなら照明はよかった。
ショボすぎるOP、寒いMCに、スクリーンには映像無し(これは賛否ありそうなので無くても別にいいんですが)といい、最近やったGMFと比較するとオタク向けイベントとしても辛いけど、普通のイベントとしてもどうかな。金を払って耐えることを強いられるってマゾいです。
イベンターは限りなく匿名で透明な存在でいてほしい。

そんなイベントには、急にチケットが1枚宙に浮いてしまったため、ライブなら何でも興味あるよという幅広い音楽性をお持ちのお言葉で自身もライブされるomeletさんをお誘いしてしまいました。いい人。ありがとうございました・・・すみませんでした。
人呼ぶと恥ずかしいイベントだったので、来年はやんないほうがいいんじゃ・・・バンドは魅力的なので有能なイベンターでやるか適正な規模でピンポイントにやってほしいです。