『ゲド戦記』3,4,5 ル・グイン

よりによって一番面白かった思い出の1と2を読まなかったという・・・。たしか中学生の時は魔法を失ってただの爺さんになったゲド読んでツマんなくて投げたんだけど、30過ぎ女になってから読むと345が面白かったです。児童文学じゃなくて面倒くさい女のジェンダーな小説だと思えば、それはそれでありかと。
ちょいホモみたいな関係の男キャラと大人じゃない少年少女の冒険っていうファンタジー小説が読みたいのに、大人の女が絡んで面倒なジェンダー小説読む羽目になる中学生が今もたくさんいるんでしょう。あと東洋的な生と死の世界観に近いので、たぶん読者の自分と近い世界によってきちゃうのであんまり面白くなかったんだと思います。
最初の生と死が分かれた世界観も創作としてわりきってる確信犯ではないと思うので、作者の中で世界観が変わったんですね。