2014-07-19から1日間の記事一覧

『冒険者たち ガンバと15ひきの仲間』斎藤 惇夫

単位に「半間」「尺」が普通に出てきてちょっとびびる。小学生の私はスルーしてたんでしょう。語彙が時々古語でよく意味がわからないまま読んでました・・・。島のネズミ助けるためっていう目的が、裏切りや敵を知るってイベントなんかを経た後に、運命をと…

『はてしないものがたり』M・エンデ

10年ぶりくらいに読みました。装丁が本当に綺麗な本。 想像力について、いいことも悪いことも書かれていて、美しい魅力的なエピソードが切子面みたいに綺麗なんで読んでていい気持ちになる趣味的に読んでフツーにキレイなファンタジー本でもあるし、小説っぽ…

『ハイペリオン』『ハイペリオンの没落』ダン・シモンズ 酒井昭伸訳

やっぱハイペリオンはいいなぁ・・・。4部作の最後まで読んだ後『ハイペリオン』だけ買って、没落はいいかなぁというかんじだったんですが、やっぱり結末が気になるので、没落まで、没落までなら・・・ エンディミオンは読まなくていいや。

『タツモリ家の食卓』古橋秀之

あっ SFだ。まだ読んでなかったので。しかし、3巻(しか出なかった)なので、読めども進まない展開と過去話の分量におびえながら読み進んでました。一応ちゃんと終わる。

『ウォーターシップダウンのうさぎたち』リチャード・アダムス 神宮輝夫訳

中学生くらいのときに図書館で借りて読まずに返した本。しかも1回じゃないはず。ウサギ世界観を表現した全くオリジナルの語彙がなんの前触れもなく大量に出てくるのでわけわからんで我慢できなかったんでしょう。注釈を読む手間さえ惜しまなければ、独特の用…

『月に繭 地に果実』福井 晴敏

そう、ガンダム小説なら悪くないんだよ。ローレライで史実ベースだから、ローレライってタイトルで潜水艦で女が歌ったら投げる!と思って読んで投げたけど、オタク小説なら悪くないんだよ・・・愚かで類型的な悪役キャラで満足だし、オタクっぽい理想でキャ…

『銀河市民』ロバート・A・ハインライン 訳:野田 昌宏

図書館で借りたら旧版でした。ワーオ。 つまり、こう。 新版の印象しかなかったから・・・【送料無料】銀河市民 [ ロバ-ト・A.ハインライン ]価格:929円(税込、送料込)読んだら新旧どっちも表紙詐欺な気がしました。 もっとソサイエティでシティ派な宇宙…

『ゲド戦記』3,4,5 ル・グイン

よりによって一番面白かった思い出の1と2を読まなかったという・・・。たしか中学生の時は魔法を失ってただの爺さんになったゲド読んでツマんなくて投げたんだけど、30過ぎ女になってから読むと345が面白かったです。児童文学じゃなくて面倒くさい女のジェン…

『新訳 アーサー王物語』トマス・ブルフィンチ

アーサー王あんまり知らなかったんで読みました。騎士どもの生き様がことごとくロックでびっくりよ。しかも10人以上いてどいつもこいつもロックでばたばた死ぬ。

『ナルニア国物語』C・S・ルイス 瀬田貞二

全部通して10年ぶりくらいに読みました。もはや日本語が古典で格調高いので、大人になったのに児童書の単語がつらい・・・そろそろ新訳があってもいいんじゃと思います。 大人になってから読むといちいち意味深過ぎて読むのが止まるんだけど、サクサク楽しく…

『とうもろこしの乙女、あるいは七つの悪夢 ---ジョイス・キャロル・オーツ傑作選』: ジョイス・キャロル・オーツ  訳:栩木 玲子

暗い・・・人間の執着というか、人間が人間を思う気持ち。人間の関係を結ぶ前段階で挫折する、関係を結べないからこその一方通行の思い込みが苦しみに直結して辛い・・・それも人間関係なんだけど。あとがき読んだら暴力もスパイスになってるそうで、暴力、…

『ケルベロス第五の首』ジーン・ウルフ

『新しい太陽の書』のゴシックな部分が好きだと、たまらない本でした。人体改造フェチなのか、人間を物として扱う小道具や世界観は嗜好以外の何物でもないと思うけど、そういう世界観で、人間を人間足らしめるのは、何だろうっていうSFやるので背徳的。

『馬車が買いたい!』鹿島 茂

レミゼラブルのパンが今のパンの価値よりもっと高価な物だったんだよとか、馬車の車種で自動車のようにステータスあったりとか、背景や小道具を説明してくれてが面白かったです。一般紙で連載された『明日は舞踏会』よりも硬いけど、豆知識としてだらだら読…

『時間のかかる彫刻』『一角獣・多角獣』シオドア・スタージョン

読みたかった短編集をリッチに2冊続けて読んでしまいました。繊細で、壊れ易そうで、美しいこと、これ日常生活で読む気になれないほど。ときに善良さって傲慢さと結びついたりするもんだけど、そういうのとは対極のか弱くも天然の善なる存在への肯定というか…