『とうもろこしの乙女、あるいは七つの悪夢 ---ジョイス・キャロル・オーツ傑作選』: ジョイス・キャロル・オーツ  訳:栩木 玲子

暗い・・・人間の執着というか、人間が人間を思う気持ち。人間の関係を結ぶ前段階で挫折する、関係を結べないからこその一方通行の思い込みが苦しみに直結して辛い・・・それも人間関係なんだけど。あとがき読んだら暴力もスパイスになってるそうで、暴力、執着、暗い、と三拍子あるのになんとなく都会っぽい雰囲気でオシャレな風もある。不思議。

どの話もいいんだけど、表題と、兄弟の話が陰鬱な救いでよかった。