アガサ・クリスティー自伝

分厚いのでなかなか手にとれなかったんだけど、読み始めたらあっという間。子供のときの言葉にならないようなふわふわした印象や気持ちを、上手に表現された文章で読むことが出来るのがすごい。その上、母の気持ちとおばあちゃんの気持ちまで読めるってか、一人の人間に起きたこと、一冊で書いてて面白い。起きる出来事がスゴイってのもあるんだけど。日常のちょっとしたことも、ヴィクトリア朝の隔世のことなんで面白すぎ。
且つ、作者と作品の関係とか創作活動についても書いてあって、読み応えある本でした。

あと、これ私メイド小説でおすすめされてたから読んだんだけども、ヴィクトリア朝のお嬢様と使用人の生活を生き生き書かれた文章っていう楽しみ方も。やっぱ人生楽しむには余裕が大切なのね。