『阿Q正伝、狂人日記、明日、白光、薬、故郷、幸福な家庭、兎と猫、村芝居』 魯迅

青空文庫で読むと、わからない言葉ググりながら読めるんで便利〜と思ってたら漢語由来なのか出てこない単語ばっかで、なんとなく飛ばし読みしました。
深刻な惑いと自虐の笑いで書かれる、真剣さを欠いたように見えるとてつもなく重い苦しみ。一番大切なものを奪われても怒りさえなく、自身の死さえもごまかし。
「すべての苦しみは彼をして木偶となさしめた。」@故郷
批判っていうよりも、自身にも重なる悲しみと諦念で暗い…。故郷は、一歩だけその絶望から遠ざかって、絶望に沈みこまない結末にしてる小説だから教科書に載ってるんだなあと思います。「村芝居」は少年の日のノスタルジアだけで甘く浸れる一遍。