2016-08-22から1日間の記事一覧

『桜桃・ヴィヨンの妻』太宰治

子がいる今読んだらどうかしらと思って。青春時代は夏目漱石と並んでイライラし過ぎて読めない作家のツートップでした。 http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/card308.html ウヒョーイライラするうううう けど、今読むといい。感慨深いです。いやー これは…

『阿Q正伝、狂人日記、明日、白光、薬、故郷、幸福な家庭、兎と猫、村芝居』 魯迅

青空文庫で読むと、わからない言葉ググりながら読めるんで便利〜と思ってたら漢語由来なのか出てこない単語ばっかで、なんとなく飛ばし読みしました。 深刻な惑いと自虐の笑いで書かれる、真剣さを欠いたように見えるとてつもなく重い苦しみ。一番大切なもの…

『鳥類学者無謀にも恐竜を語る』川上和人

著者のキャラが立つ語り芸。楽しくおしゃべりしようねvっていうか僕の話聞いてねvvvっていうオタク特有の多幸感あふれてて、大変興味深く面白い本でした。子供のときから恐竜図鑑の知識が更新されてなかったから、最新の知見にびっくりよ。『恐竜のひみ…

『子育てを歌う』 松村由利子

「こどものとも」に連載された、子育てをうたった短歌評伝。鉄板。文学好きで子供できた人いたらプレゼントに最適な一冊。イイゾー 背負し子は眠れば重し蝉時雨 これは、有名な歌ではなく夫の祖父の俳句です。秀歌かどうかはさておき、子供がいればわかるだ…

『ヤノマミ』 国分拓

この前読んだピダハンだと、ピダハンよりは文明化された種族、って書かれてたけど、そうでもないよ…これはNHKのテレビクルーによる本。最近もやったみたいだから映像見たかったなあ。 エリート日本人が、そのあまりにも違う生き方に大ショックを受けて、正直…

『パリュウド』アンドレ・ジイド 小林秀雄訳

1990年の第6刷。本文が活版!活版の味っていえば味だけど字欠けとか結構版面の状態が悪かったです。初版から50年で6刷って多いのか少ないのか。っていうか55年経っても活版で作るってびっくり。パリュウドが日本語で何て意味なのかよくわからないんだけど、…