アルゴ探検隊の大冒険

名作枠。特撮の神。見たことなかったので。
昔の人間が演じている絵面が、もう昔昔の物語感があって、録音がつぶれた壮大なオーケストラに、カラーフィルム映画ってかんじの明るい画面で、昔の物語を昔の映画で見るっていう現代に許された楽しみ。古典を古語で読む楽しさというか。
イマジネーションが、それを人力のコマ撮りアニメーションで本物のような映像で表現するっていうことで完全に達成されてしまっていて、完成してる。

雲をつくような巨像が、船を鷲掴みにするイメージって、これが原典なんですかね。すごいなあ。明るいギリシアの海を逃げるガレー船を追う巨大な青銅の戦士像は超リアル。
1963年公開で、同じ年に公開の海底軍艦とか円谷特撮も、それだけ見ると時代感も感じたんだけど、これも見たら当時は世界に誇るわりと最先端だったんだなと思いました。