『音楽入門』伊福部昭

鑑賞者のための音楽の歴史。律動、旋律、和声の中で、律動(リズム)が赤ん坊の興を引き、各地民族音楽に見られるもので、人間にとってもっとも早い音楽だけども、だからといって下等な音楽ではない、など、考えたことも無かった音楽について、薄いのにまるっと系統だった知識が頭に入りました。
ゴジラで余りにも有名ですが、音楽理論の教育者としても非常に有能な方だったそうで、すごいわかりやすい。川の音とか、春のうれしさとか、表題音楽として表現しているイメージわかれば鑑賞OKみたいな教育がなされてるけどそうじゃないとか。言われてみれば、学校教育のクラシック鑑賞ってみんなそんなかんじ。そういう目的で作られた音楽がクラシックみたいに思いんじゃうよね。
何度も版を重ねられてて初出は1951と古いんだけど、門外漢にはとっても新鮮でした。