銀河鉄道の夜 劇団山の手事情社 

学生の時、道成寺の特別公演見て、演劇スゲェ!演劇舐めてた!と感動したので、今回もワクワク行ってきました。

友達にチケットとってもらったんですが、千秋楽公演で一番前の席でしかも結構真ん中という超イイ席。劇場で初めてこんな席座りました。まだ2回目なんですが、こんないい席もらってしまって勿体無い限りであります。
開演前から人が舞台に隠れている演出なことに開演直前に気が付きました。意地の悪い二人が速攻で思いついたのは、笑いをとればよかったということでありました・・・ランゲルハンス島の午後という題名をつけた点だけは春樹エライ→でも友達生物大好きなので、ランゲルハンス島の午後は実は超忙しいよ→ヤバイーインスリン出てきた血糖値下がった眠い(午後2時)という話してたんですが、こんな普通の話じゃダメじゃよ。次回も、人が舞台に隠れてる演出なら笑いをとりたいです。(迷惑な客)

おもしろかったです。
スゴイのは、多分セリフが全部本文テキストそのままというところ。銀河鉄道の夜は、めっさ読み返したので一字一句とはいかないまでもかなり憶えてたんで、役者さんの口から言葉が出てくるのは不思議な気持ちであります。しかも、その人のキャラじゃなくて、役柄でセリフが出てくるというか、誰が誰でもいいような、不思議な一体感があって、観てて頭がぐるぐるします。

残念なのは、↑と表裏一体でもあるわけなんですが、「そのまま」という点。道成寺の時の、イメージの氾濫ぶりに圧倒されてたんで、時系列が単純だったのは物足りないような気がしました。でも、銀河鉄道の夜自体が、所謂賢治キーワードがちりばめられてるんで、氾濫しなくてよかったのかな。でも、ごちゃまぜなのに、まとまってるーていう感動も味わいたかったです。

でも、役者さんがたを見るというそれだけで、満足できます。動きが一々スゲェェー
ク・何とか〜みたいに伝統芸能モドキじゃなくて、もうバッキバキに動いてるかんじ。動きの種類が違うとは思いますが、カチーンと固まるのが爽快であります。合唱やってた友達が教えてくれたんですが、機関車の音やってたシィーッっていう歯の間から息出すやつすんごい辛いそうです。気が付かなかっただけで、体の動きがたぶん一々本当スゴイんだろうなーと思います。で、衣装が布の塊だったので、そん中で体が動くと、本当人外の動きになるのじゃよ。スゴイものでありました。
それから終演後に、劇場ロビーに役者さんたちがいらっしゃるのですが、あのフルメイクなのに落すの早すぎ。スゲェ。


道場寺よりはインパクト薄かったんですが、それでも満足であります。おもしろかったです。