「僕の悪夢と眠らない僕」(劇団三年物語)

先輩に誘われて行きました。
学生時代に、Cretan creteを何度か見たことがあったんですが、その脚本家の人が新しく立ち上げた劇団だそうです。
Cretan creteは結構ハマって、ヴァンパイアハンターはアホのように見に行きました。大雨が屋根を叩く超満員のテントの中で、緊張感のあまりに息を詰めて観劇していたことを今でも思い出します。
脚本は買ったんですけど、やっぱDVDが欲しい。いまだに映像化を待ってます。5千円くらいまでなら買いたいです。役者さんたちが、かなり一般人離れした美形で(後に仮面ライダーのヘビ怪人になった方も)、ファンタジーを語るのに十分現実離れできる劇団でした。


で、
私の身分は学生じゃなくなって、見に行ったわけですが、路線はちょっと変わってました。MOONみたいにファンタジーなかんじの現代劇かなと思ってたけど、あれはやる気が未来に向かってあふれてたけど、「僕の〜」は現在を省みるような視点でした。大人だなぁ。
あと役者さんほとんど入れ替え。


劇を見るときは、こっちが賢い感想なんか考えなくていいと思ってるので、言っちゃうけど、あんまり楽しくなかったです。楽しいことは楽しいしコントはいいんだけど、何度も観たいような話ではなかったです。なんかしっくりこない結末でした。相変わらず役者さんは魅力的に見えました。でも、なんだかなぁ。
幸せは、すごく排他的なモノだーみたいな感覚は変わらないんだけど、それがファンタジーの物語じゃなくて、下手に現代が混ざってたからかなぁ。


舞台装置もクリータンみたいで、音楽もクリータンみたいなのに、話は全然違うので、私のギャップを埋めるのが上演時間内に追いつかなかったんでしょう。
役者さんがとにかく動き回るので、それだけでも見る価値はあったので満足はしているのですけど。


寂しいことに、帰宅してからもらった劇団のチラシは全部捨てました。昔は、チラシがなかなか捨てられなかったんだけど、目を通しても見に行きたいところがない。私が変わったんだなぁ、と思いました。