『六番目の小夜子』

でも、こっちのほうが好きだった。
フリマに、恩田陸も結構並んでて、「若い人に流行ってるやつはあんまおもしろくなかったけど、これはおもしろかったかな〜」と奨めてくるんで、ついでに買いました。



学園生活!
「地方のよくあるリベラルな進学校」出身者は必読の書かもしれない。懐かしかった。この学校は、私のいた学校よりもかなり昔の時代なのに、懐かしい。こんな気持ちにさせる学園モノは、この本とアトラク=ナクアくらいですよ。

これは、おもしろいなぁ・・・学校のいつまでも続いていく連続性や、時間の静止したように感じるひと時なんかを、思い出してました。
パズルに躍起になることもなく、謎に翻弄されて没頭して、まさに時間の経つのを忘れました。

こっちに出てくる登場人物のほうが、違和感はありませんでした。キレイさとか、↑の伊坂さんの本だとアニメっぽい作り事めいて浮つくんだけど、こっちはそのまま受け取れました。なんでだろうなぁ。登場人物が自分より年下の高校生だからかなぁ。


最近の小説、といっても一昔前の本ですが、とても面白かったです。
ローレライみたいに、このバカ!と思う本もあったけど、やっぱり本は面白い。