『白い牙』ジャック・ロンドン

名作動物文学週間第二弾。不幸な生い立ちだった、1900年代のベストセラー作家で、荒れ狂って40で死んだそうです。偉大なるワンは消えていく誇り高い社会への惜別でした。こちらも著者を仮託している部分がピュアに表現されてました。4分の一イヌの血のひいたオオカミ犬がゴールドラッシュ時代のアメリカで、インディオ、白人と飼い主を変えて流転。弱肉強食、憎んで怒ることしかできなかった果てに

小学生の時はシートン動物記とか好きで結構読んでましたが、今読むと昔ほど素直に動物のこと書いてあるとは思えなくなってました。どーみても著者。
小説だから、動物だから、望ましい結末でした。著者に。たぶん。

こちらは、文章がしっかりしてるんで読み易かったです。訳がうまいんだと思う。