一人で見に行く映画は、ハズレなことが多いんだけど、重そうなんで誰も誘わずに、一人で見に行ったこれは面白かったです。こんな重い映画、映画館でもないと見ない。DVDで見ちゃっていたら、引きずって重かったでしょう。
あと、金かかってて、巧い役者がしっかり演技して、しっかり映像になってるので、金払った満足感も映画館！
人知を超えた大自然に挑む登山中の生死の境のハイテンションと、でかすぎる仕事が舞い込み、その仕事の采配を決める一瞬が、すげーいい盛り上がりでオーバーラップ。超ドキドキするよ。追い詰められるような、至高に登りつめるような稀有な一瞬に出会う人は、数限りなく少ないし、そのために支払ってきた代償も大きすぎる人生。死ぬか、生きるか。失敗しても死なないことが登山だと、いや、死ぬほどにギリギリの瞬間こそ生きているのじゃないのか、と答えの出ないままに、それでも流れている時間までばっちりフォローのいい映画でした。
