『グッドラック - 戦闘妖精・雪風』神林長平

社交不全で病的な人も、人である以上、人っぽくなり、逆に機械は人を模しても人にはなれないけど、人のマイナスと機械に宿った余計な+アルファが重なる領域。そのへんのSFものの夢が宿る領域に、うっかり感動してしまいました。ユーモア感覚というか、どうもどこまでいってもシリアスではない感覚があるんで真に受けるのはアホだけですが、一歩ひいたとこから見ても、カチっとはまっててかっこいいです。完全な平行線にある、異星の生命、人、道具かと思ったら実は機械も意識体という三つ巴、という頭がこんがらがりそうな区別をつけてしまうのもまた、人の意識野なんだからなんだなぁーと思うのでした。