ダークナイト

バットマン映画。アメコミ映画は好きで、B級映画見たい時とかヒーロー好き好きな気分で、よく見てるんですが、アメコミ映画且つ、これは映画としてすごいことになってるんじゃないなかなーな映画。

ヒーローが悪を倒す〜ではなく、今は悩むヒーロー、超人と社会の軋轢がずっとトレンドなわけですが、アメコミ映画だと一歩下がって適当な人間ドラマと、とにもかくにもヒーローが超パワーとすごいCGで悪者倒してればそれでまぁ及第点。なんだけど、ダークナイトは金のかかってるところが絵だけじゃなくて、脚本。
正体を隠すマスクや悪の勢力や善の協力者、ヒーローやヴィランの二つ名・・・といったアメコミ大好きな人大満足の様式美のレベルと、演劇のように様式美を保ちながら生の感情をあぶりだす構成、そして圧倒的な質量の現実感といい俳優で、もう要求するものは何もない。他にどうしろと。
展開が展開だけに、どうなってしまうのか本当にわからない映画の中のリアルさに、巻き込まれてしまいます。金払って面白い話の映画見たいと思ったら、とってもお勧めな映画。でも暗い。暗い映画の根本的なとこで暗いっていうか、深淵の暗さを堪能できます。