『忘れられた女神たち』川本三郎

隠れた名著的。雑誌に連載されていただけあって、洒落てて、読み易い、それにハリウッド黎明期の大女優や、新聞切り抜きの白黒写真がふんだんに入ってて雰囲気の本でした。装丁以外は。手に取ったらあっ失敗したかな、って思うなんて、どんな本だよってくらいの装丁。
この手の本って、なんか映画評論家だとなんだか鼻についたり、研究者だと余計なフェミ臭入ったりして、興がそがれがちだけど、これは面白かったなぁ。1920年代くらいのアメリカの有名な女性を、気の利いたコメント入れつつ、ちょっと感傷的に紹介して、知らないことたくさんで、読んでてすごく気分がいい本でした。