『アゴルーニンズ』ジョー・ウォルトン

文庫の『ドラゴンがいっぱい!―アゴールニン家の遺産相続奮闘記』は同じ本です。大事。続編あるかと勝手に思ってて、裏切られた感に打ちのめされるくらい、このファンタジー世界に浸っていたかったのでした。文庫版は表紙が蛍嬢で、大昔から芸風が変らないからいつ出た本だかわからないんだよ・・・
遺産相続を巡る一族を描いた格調高い19世紀っぽい小説だけど、登場人物は全員ドラゴン。ドラゴンっぽい階層社会形成して、ドラゴンっぽい文化慣習があったりっていうんで、擬史っぽくもあり、ドラゴンっぽいロマンス(大量)とか生物学的(?)な生態も楽しくて、パロディっぽくもありーで面白かったです。ああ続編が読みたい。