『緑のヴェール』ジェフリー・フォード 貞奴、金原瑞人、谷垣暁美訳

3部作のラスト。あとがきの解説で、「大技、力技・・・」って自分で言うな。読者が真っ先に抱くであろう感想ってか諦念を、あとがきで言われちゃったらさー

山尾祐子訳の1作目『白い果実』は訳者の力がすごすぎてたぶん、原書とまるで別の本になってるくらいいい本だったんで買っちゃったんだけど、次の『記憶の書』で地金が出て、最後は期待せずに図書館で借りて読んだら、奔放なイマジネーションの奔流は素晴らしいし、こういう作風なんだなと可も無く不可もなく面白かったです。