『 黒部の山賊−定本 アルプスの怪』 伊藤正一/著

山小屋の平地とは違う異世界の日々。黒部を縦横無尽に密漁して山賊と呼ばれた昭和初期の人々のエピソードの日本昔話みたいな世界と、昭和の雰囲気がすごく面白かった。遭難の話で、国鉄職員のグループが休みが無いからと雨の中出て行くエピソードの胸をつく感覚とか、時代の雰囲気が山にも漂ってて面白い。