子どもに作る食事で、汁にお麩やカツオブシを入れていると、私が子どものときに飼育していた金魚とかオタマジャクシに麩をあげてた時のような気分が思い出される。
昔の図鑑には、エサとして麩やカツオブシをあげるって書いてあったけど、今は専用エサをあげるように書いてあるような気がする。
水の中でかつおぶしとごはんつぶに埋もれたオタマジャクシは、見たくはないものだった。死の弱い不安を感じる。室内のいたるところにごはんつぶが偏在していて、ごはんつぶにまみれた子供を見ている現在は不安という気分ではない。食事を観察するのは楽しい。金魚もオタマジャクシはみんな死んでしまったし、飼っていたのはずっと昔のことで、今の自分からさかのぼるより、自分の子供が追いつく年齢のほうが近い。