『闇の中の男』ポール・オースター

オースター読むの久しぶりだなあ。15年前くらいに『ムーンパレス』、『最後の物たちの国で』、なんかを読んだきりです。
現代のアメリカ小説。普遍性があるようなないような、謎めいた語り口は懐かしくて、あらすじ知らないで読みだしてよかった。ムーンパレス読んだような頃の社会と、今見ている社会は当然違い、描かれた今の世界をリアルタイムで読むというのも、私が若い時にはできなかった体験です。
材料は現代ですが、これはまごうことなき文学で小説だという手ごたえもあります。超絶技巧。