『昨日のように遠い日々』

少年少女時代を描いた作品のアンソロジー。いかにも柴田元幸。収録短編は軽重あるものの、切ない甘酸っぱい独特の感興で一冊読むのがいいかんじですけど、字が大きくて中身はあんまり入ってないのでゆったり雰囲気楽しむ本。少年の日のきらめきの描写と、喪失してしたと気づく瞬間までを書いた「灯台」がよかった。