ミサイルコマンド

ミサイルコマンドです。改めてこのブログに「ディストピア」っていうタグ作ればよかったなと思います。

お台場の科学未来館の「GAME ON」という展示で初めて実機を遊びました。私の乏しいレゲー知識「放置新聞(ボタンを一切触らずに放置しても遊べるゲーム集めた、今は亡きアーケードゲーム専門誌アルカディアのコラム)」に載ってたくらいしか知らない。
冷戦まっただ中の時代に作られた、ゲーム黎明期の傑作。
画面見てもらえればわかるとおり、下からミサイル飛ばしてミサイル迎撃するだけのゲーム。下にミサイルが落ちる、すなわち地上に核爆弾が落ちて都市が全滅する。

なので、GAME OVERになると、ノイズの爆発音が響く、白黒映画のような「THE END」が画面いっぱいに広がって暗くなっていく…この絶望感よ…手ごたえの重い大きなトラックボールを転がして標的を探してから、ポチッとボタンを押してミサイルが標的に飛んでくのを見守るゆっくりとした展開が、あっあっあっ、失敗しちゃったって思ったら、なすすべなく滅亡を待つ時間を堪えることになるのが、ものすごい罪悪感のような絶望感でいっぱいで暗い気持ち。リトライする気力が起きないほど、終わった……感。
トラックボール+ボタンっていうのがこれまた、リアル操作みたいで緊張しました。
いいぞこれは!すごくディストピアに生きてるかんじ!
この低スペックの制約故の画面が、今やシンボリックにデザインされたアートスタイルに感じられるし、まじで高純度に象徴された世界の破滅体験で超よかったです。
遊び方の面で見たときには、ミサイル同士の時間差と誘爆範囲を予想して、ミサイル爆発させる場所を指定する、リアルタイムで状況変わる落ちモノパズルです。考えてチャレンジする手がかりがたくさんあり、よくできてて面白い。システムまんまでタッチパネルで遊ぶと面白そう。というか探してないけど絶対あるよ。