『ロストシティ Z』

この前読んだ『アメリカを変えた夏 1927年』で気になってしょうがなかったフォーセット探検隊の話。アマゾンの未踏のジャングルに、失われた白いインディオの古代都市を探検しに行って消息を絶つ…すごく面白いドキュメンタリー本が出てました。いろいろ賞とったらしい。

当時のアメリカの話読んだばっかりなんで、時代の空気知ってるとニヤニヤして面白かったです。『何かが空を飛んでいる』にあった19世紀オカルトや反西洋文明からの東洋文明への憧れとか、科学万能の時代での神の死から心霊体験とか、『やわらかな遺伝子』で読んだ20世紀初頭のダーウィン進化論の社会学的な適用で人種差別や優性学とか、読んだばっかりの知識がもう一回思い起こされて面白かったなあ。ハガードの洞窟の女王とか、19世紀の文系スーパーヒーロー大戦漫画のエクストラオーディナリージェントルメンの世界まんまですごい。こういうこと知らなくても面白かったんだろうけど、読んだ後でたまたま読めてよかったよかった超面白かった。


余談ですが、20年くらい前に『Zマン』著・西川秀明っていうアクション漫画が月刊少年ガンガンに連載されてまして、タイトルの「Z」がこのフォーセット探検隊が目指した失われた古代都市Zから来てるって、今さらになって気が付きました。キャラが古代文明モチーフ。オカルト知識好きだったけど、世代的なものか目にする機会が無く、知らないまんまでした。