『ハダカデバネズミ―女王・兵隊・ふとん係』吉田 重人, 岡ノ谷 一夫

「ふとん係」なんて表題に入ってるのがずるいよな。正月の元気が完全になくなってきた1月朝には特にこの世で一番いい身分のような気がしてくるもん。
哺乳類でも真社会性ってできる〜ヤッター何にも悩まずに働いて死にたい〜
と思ったけど、やっぱり哺乳類なんで個体の意志とかわりとあるみたい。働きたくないでござる。ふだんゴロゴロしてる兵隊は、天敵のヘビが侵入してきたときに、率先して丸呑みされに行く階級です。一匹食べるとおなかいっぱいになって帰って行くから。でも戦うこともあるらしい。もっと葛藤とかなくマシーンみたいに食べられてくもんだと思ってました。そりゃネズミだもんなあ。しかもネズミのくせに長生きなんで10年も20年も生きてりゃいろいろあるよなあ。大きな脳みその悲しみ。