ブラック・レイン

80年代アメリカ人がヤクザ絡みの犯罪で来日するシリアスなアクション映画。日米合作。
監督がブレードランナーやエイリアンのリドリー・スコット。どこもかしこもすっごいモクモクしてる幻想的な大阪…ネオンに漂うスモークから飛び出してくるのはエイリアンじゃなくて愚連隊。

悪夢のように美しい映像の素晴らしさに、役者に、音楽に、とにかくものすごくカッコイイ映画でした。カッコイイなあ。
あとだいたい日本が間違ってないような気がして…というか30年も昔の日本だと、もはや昔の角川映画と何が違うのかわからないんです。だって出てくる人が同じなんだもん。
飛行機の中でスパスパ煙草吸ってたり、あっこのまえ読んだ『女帝』(80年代銀座のママが成り上がる漫画)みたいなDCブランドのボディコンに身を固めてメイクが山口小夜子みたいなコンパニオンだ〜
とか、日本人が革ジャンサングラスで闊歩する大阪はまるでシロウマサムネや銃夢なんかのサイバーパンクで…
もう現実には存在しない風俗シーンと現物を、子供時代の記憶とフィクションでしか知らないので、公開当時の日本人と全く違う受け取り方してると思います。でも、雑踏のかんじとか、子供のころに歩いた商店街のような懐かしさもありました。今と違う日本だった頃の映画。

ガッツ石松が組員役で出てくるんだけど、ちょっとした身のこなしが素早過ぎてびびりました。さすがにボクサーだわ。
日本人ヤクザはみんな意味不明なくらい強そうでした。どこかでブラックレインのヤクザVSエイリアンとか屑みたいな企画がなかったんでしょうか。モクモクしたとこで戦うの。