『イエスの言葉 ケセン語訳』山浦玄嗣

なんだかすごくいい本だったなあ…。いい本だったなあ…
聖書の言葉って、日本語訳が古くて格調高いんだけど、それゆえの曲解や権威主義から離れて、原典から今の言葉に丁寧に翻訳していく著者は本業お医者さん。東北の大震災とも重ねたエッセイと、聖書を地元の言葉、使われている言葉に翻訳していく話。「祈り」が原語で何種類も言葉が使い分けられてても、日本語では全部祈りになっちゃってるとかで、意味がよくわからなくなってしまったりしてるとことか、知らないことでした。
山上の垂訓だけは、私も好きなんだよなあ。本当に、やさしい言葉になる。耳触りのいいってことではなく、人間の存在のあり方を肯定するような。
なんだかすごくいい本だったなあ… 図書館で借りちゃったけど買って持っておいた方がいいかもなあ…