『剣客商売』池波正太郎

1巻が置いてあったので読みました。3/4くらい。

強い・金持ち・モテのチート主人公に降りかかる単発ラッキースケベイベントと、ゆるふわロリ女子と男装女剣士の三角関係で引っ張る引っ張る、1話完結の軽いミステリ… おいっ、これラノベじゃねえか!!!
っていうか普通にエンターテインメント小説の王道でした。もっと格調高いのかと思ってた… すごく面白かったです。
異世界情緒とか生活役に立つウンチク豆知識が、江戸時代要素で全カバー+現代的共感は中年男とサラリーマンの願望を恥ずかしげもなく露呈した元仕事できるマンの凄腕設定に若い女付の半隠居っていう。すげえなあよくできてるなあ。歴史ベースだけど、唐突なBL出してきたりとかこういうの今も昔もみんな好きなんだなあ。
昔マウント系おっさんに、池波正太郎の良さを説かれて一生読むもんかと思ってましたが、男のドリーム時空に妙に感心しながら読んでました。いいんだこれ。

いや、これは突っ張った感想であって、得も言われぬ風情とかもわかるんですけど、それ以上にドリーム要素てんこもりの手腕に圧倒されてました。