『怒れ! 憤れ!』ステファン・エセル 村井 章子訳

檄文。短い本なんだけど凝った装丁でおしゃれ。元フランスのWW2の闘士にして、ナチの処刑を逃れ国連の人権宣言の起草に携わり…という現在90才のアジテート。日本人の怒り方と違う。恨みつらみの回復じゃなくて、正義を求める怒り。それは絶対に正しい、という怒り。怒りのために弱きを助け、不正に怒れと。何と戦うか、常なる戦いとは、戦ってきた人間が書く文章を読めて面白かった。
個人的には、全く違ったパーソナリティの人間の心を知って興味深い、という感想にとどめておきます。