『世界屠畜紀行』

動物を食肉にする場を、中東、モンゴル、韓国、東欧、アメリカいろんなところで取材。イラスト付き。村祭りだったり、大量消費の肉作る工場だったり、肉にする動物にもよるし、肉にする技術とそれに関わる人々と場がそれぞれ全然違うけど、みんな肉がうまくて食べたくてたまらないんだなあ。お肉大好き。日本の屠畜の場への差別って私にもなーんとなく忌避する気持ちありましたが、東欧だと時代を通じてお金持ちで尊敬される職だし、遊牧してるモンゴルなんかだと当然大尊敬。著者にどこまで話してるか感覚はわからないけど、肉を伝統的な方法で捌ける人は尊敬される、村に一人は必ずできるようになる人がいる、というのは聖職みたいな雰囲気感じて興味深かったです。
思想とかそういうのじゃないけど著者が結構クセあるタイプの本なんで好ましくはなかったんだけど、書かれてる事はおもしろかったです。