『地獄は克服できる』著 ヘルマン・ヘッセ

すごいタイトルだ。底本ヘッセ全集から、人生について鬱々した日常を打開したいよエッセイを編集した本。
どう見ても基本的に絶望してる上での文章なので、息苦しさMAX。苦しいとか暗いとかいう単語がものすごく多い文章で、軽やかさのかけらも無い詩どもよ。だからこそ希求が強くて輝かしいんで面白い。でも読んで楽しいもんではない…
おこがましいですが、狂気を恐れてたり、躁鬱だったり、なんか自分と共感すること多くて余計に苦しい。花火はこういうタイプの人間に感動をもたらすものなんだろうか。考えが入り込む時間ないほど瞬間の劇的な変化、絶対美とかってのに弱いんだよなあ。