2015-11-16から1日間の記事一覧

『82歳の日記』メイ・サートン

日記を何冊も出版してて、詩人として現役の女性の最後の日記。だから、読まれることを前提とした文章でもあるんだけど、結末を目指さずにこの今日一日を書き続ける日記という形式なんで気軽に読めました。気軽なんだけど、なんか得るものが大きいって、半分…

『GHQと戦った女 沢田美喜』青木 冨貴子

混血のWW2戦争孤児のためのエリザベスサンダースホームがメイン話題の本ではなく、その創始者の沢田美喜の評伝。 なので、その生まれである財閥の歴史から、華やかな生活、語学と話術のものすごい事務能力と、財閥の御財布の派手な浪費と、外交とアメリカの…

『センスオブワンダー』レイチェル・カーソン

短い本。幼い甥と、自然の中を散策した時のことが書かれていて、文章が美しい。原書は写真と一体の大判本だそうで、この新潮社の新版には日本人写真家の写真が添えられた小版。 私単純だから、これ読んだ後、木立がすごくきれいに見えました。

『中国狂瀾の歓楽街』

中国の個人の価値観の変化を、近年の主に性産業の事件から紹介。字もでかいし軽めでエキゾチックとエロいのとでつい読んでしまったわりに、結構考えさせられました。 美貌以外何もない十代の女性が高官の愛人になって、故郷の一族を潤すほどの金(主に組織の…

『神、人を食う』

この前読んだ介護民俗学の人。調査力が優秀過ぎて読んですごく面白かったので、今は介護の仕事やってると思うと、どうしても惜しく思ってしまう。1970年生まれだから、一番気力体力ある時期じゃん。そっちも面白かったけど、こういう深く掘り下げる調査やっ…