『父の詫び状』向田邦子

話をうなずきながら聞いてるような心地よい飛躍と転がり方で、最後に追想に色がつくのが鮮やか。起承転結って書き方じゃないんだよねえ。ころころ転がって過去へ過去へ。愛の思い出として肯定すること、お話することは、意味があることでかけがえのないことだって、信じたくなる。思い出って、大事にしていていいのだ・・・