ブラックホーク・ダウン

超超豪華な戦争映画。2時間ずっと戦争やってる。ひたすら苦しいことばっかり。一つの作戦の始まりと終わりまで。
小さなトラブルですぐ人が死ぬ、トラブル続きに戦力の逐次投入するぐだぐだで、ズルズルと長引き夜間になり弾薬も尽き… まさかの米軍ヘリが地上から2機撃墜されて、殺害された兵士が市街に晒されソマリアから米軍撤退する契機になった史実。

死亡フラグに兵士のバカ騒ぎにと、戦争テンプレは丁寧におさえるし、物語進行のフックはたくさん仕掛けられていて、娯楽としても面白いギリギリの線。特殊部隊のデルタの見せ場とか、独立愚連隊になっちゃった人の単独行とか、航空支援とかマジでヘリ連隊が飛んでる映像だし、兵器がたっぷり画面に出てくるので戦争モノとして燃えるシーンもあるけど、全体としては苦いトーンを保ってる。単純に楽しんでもいいんだけど、苦さが濃い。

アメリカこういう映画作るのなんでだろうって思っちゃうなあ。なんでだろうなあ。アメリカン・スナイパーとセットでどうぞ。

最近ソマリア本読んだんで「オッこれがソマリアか〜」みたいな観光気分でもありました。行くのはまじ勘弁な。日本で唯一金券ショップの大黒屋から送金できるってすごいな金の力。どっかで「国がつぶれても大丈夫な会社に就職するんだぞ」みたいなセリフ読んだけどそんなかんじ。