2015-10-11から1日間の記事一覧

恒川光太郎を全部

ふと読み返したデビュー作の『夜市』が好みだったんで、全部読みました。読みやすいんでついつい読んじゃいましたが、今も現役で書き続けてる作家さんの作品全部読むって初体験。文学っぽい肌触りは、大人の都合に従わざるを得ない子供って図式書いたときに…

『ジャスト・ベイビー 赤ちゃんが教えてくれる善悪の起源』

赤ちゃんを対象にした実験で、道徳や共感を観察したエピソード集。印象的なエピソードは「1歳2か月の子は、泣いている子をその子の母親ではなく、自分の母親のところへ連れて行く」。共感はある、でもそれを解決する相手の身になるのはまだ先、とか細かく段…

『伊藤計劃映画時評集』1、2

このカッコイイ装丁の中身は、10年くらい前のネットでよく読んだようなサイト主の若い自意識過剰な文章の映画評で、端的に言えば作者が読み返すとのたうち回るような黒歴史。生きていたら新作が忙しいし、公開処刑もいいとこではずか死ぬから絶対に出版って…

『絵ハガキにされた少年』

アフリカ特派員の、記事からこぼれたドキュメンタリ集。ルワンダ虐殺、差別、紛争地の黒いダイヤや、ゲバラの訪阿とか。結論はなくてぐるぐるする文章なので新聞記事にはならない。有名なハゲタカと少女の写真を撮った写真家が、そのあと非難によって自殺し…

『資本論』

数年前学生街に住んでた時、道に落ちてたのを拾って読みました。罠かも。麦のなんとかっていう聞いたことない出版社の文庫本でアングラだわ。読んだ後、普通の古本屋に「そういうのはダメ〜」と買い取り拒否されちゃった本です。ショック。 でも、読んで面白…