感想メモ。
ネタバレなし
すごい。本当にブレードランナーだ。ブレードランナー＋α。一本全部ブレードランナーが丸ごと入ってるのにもう一本！みたいな。
ちゃんとこの現代における新作してるのに、まるでブレードランナーで、なのにブレードランナーの続編としても成立しててお前は一体何を言ってるんだだけどよかったです…。私は２回は観てしまうだろうけど、３回は見ないかなくらいのカルト感。テーマが偏執して愛するような狭さでカルト映画向きかどうかってとこあって、もっと広いテーマに開けたようなかんじで、いい映画じゃなくなったわけじゃなくて、むしろすごくいい映画になってると思う。
カルト映画観るときって、自虐に通じるようなすごく閉じた態度で見るじゃん、あれに向かないってだけで。
音楽がすごくいいので、劇場で見てよかった。家で観てたらリラックスして寝そう。ﾎﾞｱｰッとブレードランナーみたいなソリッドな電子音がメロディーラインじゃなくて時間で攻めてくるんで大音量ですごくよかったです。
あと映像の美しさは、本当に本当に。本当に美しい…。
あと、劇中の日本語がほとんど間違ってないのが逆に笑う。
このキザさ、男のカッコよさ。男を描いた映画なんだけど、前作は人間とは何かっていう大上段の階層でゆさぶりかけてきて、2049ではもっと、もっと身近なところでゆさぶってくる…
前みたいな破滅を予感させる美し過ぎる愛の瞬間ではなく、未来がポーンと開ける不思議な明るさ、そう、雪に包まれたメインビジュアルの雪明りのような明るさがあります。
いい映画だと思う。
ネタバレにかすっちゃうかもだけど、マジで子持ちにおすすめ。前作見て、ネット公開のショートムービーは見ても見なくてもよくて、ミステリが軸になってるんで、あらすじは知らないほうがいいです。私も書かない。
