京都旅行第二日目

電車に乗って伏見稲荷へ。すごくいい天気なんだけど、寒すぎ。
その頃叩き売られていたVAAMを、安いし甘いし疲労回復で飲みまくっていました。が、よくよく思い出したら、「取材が極寒の地だったら、朝にヴァームをたくさん飲んでいくと平気」という、「本当かよ!」と速攻ツッコミが入るけど「脂肪が燃える」という語感から信憑性ありそうな話を聞いた事がありまして、無意識のうちに防衛行動をとっていたのかもしれません。効いたかどうか、よくわかりませんが、お陰様なのか旅の間は風邪ひきませんでした。


伏見稲荷
超☆ファンタジー空間。キツネがたくさん!ウマもたくさん!カッコイイ系の長面な動物の石像がたくさん!!

マスコットのいる神社は、それだけで強いね。テーマパークにはマスコット。おみやげ屋さんで、思わずお稲荷さん礼拝セットを買ってしまうところでした。帰り道には、ショッピングモール。普遍的ですね。
有名な、鳥居は異次元空間でした。横浜トリエンナーレに行ったときに、旗を延延と掲げた道のオブジェがあったけどあんなかんじの目がスリップする気持ち悪さで、それほど長くもない道なのにかなり長く感じました。

マスコットにアトラクションに、かなりいいかんじでテーマパークでした。


東福寺
周囲に僧房とか普通の寺とかが、集合しているかなり大きな寺で、その寺毎に特別拝観とかやっているから、じっくりまわることも出来そうなんだけど、石庭だけ見ました。
石庭作ったのは現代の人のようで、スゴイとか抽象性を感じる感覚は近いかんじで、見易かったです。市松模様が、苔が成長して上下に凹凸ができているのが、おもしろかったり、時間と金かけた超でかいアート装置だよなーとか思いました。完成度とか大きさとか、この前みたトリエンナーレなんかとは比類ない。当たり前ですが。
しかし、吹き抜ける風が寒かったです。空中庭園みたいになっていて、谷から吹き上げる風が冷たすぎ。花が咲いていなくても枝が色づいていて、緑の下草に先がピンクに色づいた白い幹がほわほわしていて、ものすごく美しいのですが、寒い。秋は紅葉の名所だそうです。

生活することはあんま考えられてないアート作品の中で日常生活を送るのは大変です。


六道珍皇寺
六道の辻という場所に建っています。「地獄いや 極楽とても望みなく 又六道の辻で」の、あの六道!
やっぱ京都は、(現実から)遠いところなんだなぁ。
「子子子子 子子子子 子子子子」(読み方は一回は国語の授業で習っているはずだ!)で有名な小野篁が、地獄に行くために通った井戸が祀られてました。昼間は役所で、夜は閻魔庁で働いていたという・・・この話を友達の社会人にしたとき「なんというかスーパーな公務員ですね」という感想が忘れられません。働いている人が言うことは違うなぁ。


六波羅蜜
六道の辻をてくてく歩いて、途中子育て幽霊飴を買ったりしつつ、平清盛の像とか空也上人の像の本物を見てきました。子育て幽霊は、墓の中で生まれてしまった子どもののために、三途の川の渡し賃の六文銭で飴を買いに来る幽霊の話。紙芝居で一回読んだことがあるようなお伽話に出てくるあの飴屋さんだそうです。京都はやっぱり現実から遠いんだなぁ。べっこう飴がもっと硬く締まったような飴で、おいしかったです。
教科書に出てくる像の本物を、すごく近くで見られてよい体験でした。空也の像、写真で見ると口からミニ仏様が列になって出てるのマヌケなんですが、像っていう立体でやられると、空間を占める力があるというか、不思議な印象の像でした。


○六角堂
京都の街中のどまんなか、いけばなの池坊の総本山のビル膝下にある寺。なんとなく浅草寺を思い出すような、下町の寺っぽいなーとか和んでいたら、池に白鳥がいてびっくり。さすが池坊。いや、池坊の白鳥かはわからないのですが、その場にいた地元の人の会話の「大きくなったねー」から察すると、ここの池で育てたっぽい。さすが。

軒がにょきにょき、増殖したような不思議な建物で、六角じゃなくて金平糖みたいな外観でした。


○矢田寺
天満宮とかも見つつ、アーケードの中をぐるぐるして偶然入りました。今日行ったどこかの寺と対になる寺だったようなんですが、「六」のつく寺いっぱい行ったのでどこだったか忘れてしまいました。
死者を送る寺だったかな。商店街がいきなり寺や神社になっているのは、京都以外ではまず見かけない風景で、しかもいきなり死者。京都は、やっぱり不思議空間です。


アランジアロンゾの店
直営てーん!やったー!
はしゃぎまくりです。たぶん、直筆っぽいイラストが「カプセルは返してくれよ」とかあったりして、たまらんかったです。たくさんグッズがあったけど、どれもあのテイスト満載で欲しくなりました。その中でも、毒がよく見える「毒入りドリンク」コップを購入しました。本当は、ことり(子捕り)のペン立ても欲しかったけど、ペン立て使ったことないので買いませんでした。惜しいことしました。



花灯路
京都は、冬の観光客が落ち込むそうで、それを打開するための観光イベントらしいです。だって寒いもんね!!この日は特に寒かったようです。3月後半のくせに雪降ってました。
夜に、特別拝観の寺と合わせて、街路を灯篭でライトアップ。寺の近くとかだと、商業施設がないので、暗い中に足元には灯篭、星空も東京よりよく見えるし、暗闇の雰囲気ありました。ああ、こういうところで、昔は辻斬りとかされたんだなぁー


円山公園
悪夢のような、センス悪い光景でした。近隣の芸術大学の学生が作った光るオブジェを展示していたのですが、せめて材料は植物素材に限るとかやればよかったのに。
でも、しだれ桜はとても美しかったです。

花は咲いていなかったけど、暗い中に浮かび上がる枝は迫力ありました。花が咲いて、しかも散る中だったら、それはそれは凄く綺麗なんだろうなーと思います。物凄く混雑してそうですが。


●庚申殿
街中にある小さな社なんですが、なんかかわいげのある形のクッションでできたモビールみたいなものがわっさわっさ下がっていました。猿の縫いぐるみらしい。夜だけど営業中で、小さな社務所の中でお母さんが縫いぐるみ作って、子どもがその傍にいたのが、和みました。お疲れ様です。


清水寺
寒さMAX、いっしょに歩いていた先輩は平気だったんでしょうか。坂の途中で何度もくじけて自販機に手がのびましたが、もう少し待てば、八橋の試食しながらお茶飲ませてくれるとこがあるとのこと。境内に近い場所にある、八橋屋さんありがたい・・・地獄に仏を実感しました。まだ、帰途があるのに八橋2個も買ってしまいました。ゴマは京都限定らしい。
結構疲れていたので、寺には入らずにバスで帰りました。駅行きはすごく込んでいたので、逆周りの座れる空いているバスに乗れまして(これも、よく知ってる先輩といたからこそだなぁ)よかったです。そのバスが車庫行きで、宿まであとちょっとのところで降ろされてしまうとは、露も思わずに一息ついてました。


夜も昼も、ぐるぐる動き回りました。途中、お一方あまりの寒さに先に宿に帰り、夜は二人で歩き回っていたのですが、人通りが結構多くて、二人でも何度かはぐれそうになっていました。なんといっても、この日は寒かった。銭湯が天国。銭湯までの路地に、地蔵があったんですが、行きは女学生が自転車とめて拝んでいて、帰りは犬の散歩のおばあさんが拝んでいて、ついでに犬の頭も下げさせてたりして、京都はこういうことやっても全然変じゃないところがよいねーといい気分でした。