最近全然本読んでなかったんでリハビリ。っていうか、運転免許合宿に行ってたんで、やることないので読書。(免許の勉強しろよ)
文学云々な大学時代を懐かしむべく
- 『文学部唯野教授』
- 作者: 筒井康隆
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2000/01/14
- メディア: 文庫
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イジワルな先生にいびられる前に読んでおけばよかったです。ソネットが14行だとわからないとかで恥をかかなくてすまなかったのに。(経験者)
大学のときは、粋がって厚い本買ってみたりしたけど、厚さゆえにほったらかしだった
- 『海の都の物語』
海の都の物語―ヴェネツィア共和国の一千年〈上〉 (塩野七生ルネサンス著作集)
- 作者: 塩野七生
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2001/08
- メディア: 単行本
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塩野七生の本。昔の本なんだけど、歴史ものなんでおもしろいし、ヴェネツィア一般知識が抑えられておもしろかったです。名前忘れちゃったけど、ドイツの児童文学者がヴェネツィア舞台にしたファンタジーを最近書いてたけど、こんくらい基礎知識があると、鏡の意味とか運河で分かたれた地域とか理解できておもしろかっただろうなぁーとか思い出しました。
そのときタイミングよく読まないと、しょうがないって本なんだろうけど、
- 『賢者の石』
- 作者: コリン・ウィルソン,Colin Wilson,中村保男
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1971/06
- メディア: 文庫
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悪いこと大好きコリン・ウィルソン。(嫌な紹介)
三年くらい前にFさんに薦められて、そのままほっておきました。ごめんなさい。今でも見ているかわかんないけど、読んだようなフリしちゃってごめんなさい。
エンタメでおもしろかったです。至極マジメそうな体裁で、あんま真面目な本じゃない。だまされた。
今も昔もオタクがすきそうな小道具は変わらないんだなぁーとか思ってました。
でも、邪悪さとか若さゆえの頭でっかちとかもオタクな困りどころは、たまにクリーンヒット。助けてクトゥルー邪神さま。
で、
- 『聖なる予言』
まず、私がこんな本読むのは絶対にないんだけど、元ホストと元リフォームの人がおもしろいって言ってたんで借りて読みました。・・・悪いけど、私は読まないなぁ。
けど、そういう仕事するからこそなのか、親が大事とかそういう保守的で人間愛なことが大事だと思うんだなぁ。(ひどい偏見)
で、
- 『嫌われ松子の一生』
- 作者: 山田宗樹
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2004/08/01
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転落生活にいたる心には覚えがあるので、ちょーっとキツかった。映画やるの?勘弁してくださいよ。泣いちゃうよ。悲しい話だけど、よくあることで、昔読んだ武田 泰淳の『海肌の匂い』っていう、漁師町に馴染めない女の人の話読んだときのかんじ思い出してました。馴染めない男以上に、馴染めない女っていうのは悲劇っぽい。
- 『一九八四年』
- 作者: ジョージ・オーウェル,George Orwell,新庄哲夫
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1972/02
- メディア: 文庫
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昭和ではなく、未来。WW1のころ書かれた小説なんで、未来小説なのにタイトルの年号が過去っていうのは変な気分です。戦争込みのシステムが回り続ける全体主義な社会の寓話なんだけど、2人の男の行き詰るやりとりの拷問シーンはかなり怖い。
昔の小説なんで、結構唐突なとこあるんだけど、ロマン全開ときどきすごくリアル描写。恐い。
- 『終戦のローレライ』
実はさー、初版で初刷を買ってるんだけど、私の見る目のなさにガックリ。
「タイトルどおり安易に女が歌ったら読まない」と思ってたんだけど、どうやら女が歌う話らしいので、読むのやめてました。なんかさ、兵器とかよく女性に例えられるじゃん、で潜水艦でローレライっていう言葉だけでロマン満点なのに、その上女が歌うんじゃなぁ。
読んでさらにガッカリ。これは・・・
キレイな装丁が全てを表してました。軟弱!
時代で、書けるものがかわってくるんだなぁと実感。今のトレンドな人は戦争小説とか書けないよなぁーと思いました。
- 『ボノロン』
セブンイレブンに置いてある冊子。なんだけど、こう、重みが違うよなぁ。
たまにハマるとポリ袋に落涙してます。しかし、セブンで私が買うものは、酒とはがきとファミ通なので、なんか後ろめたいです。
- 『夏への扉』
- 作者: ロバート・A・ハインライン,福島正実
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1979/05
- メディア: 文庫
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タイムスリップ話の古典。表紙がすごくキレイで、よく覚えていたせいか読んだことあると思ってたけど、別の本でした。
いいのか?とは思うけど、まぁいい話でした。
猫好きってみんなこんな人ばっかなのだろうか。
アメリカっていいよねーと思いました。
- 『ヘビトンボの季節に自殺した五人姉妹』
ヘビトンボの季節に自殺した五人姉妹 (Hayakawa Novels)
- 作者: ジェフリー・ユージェニデス,Jeffrey Eugenides,佐々田雅子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1994/08
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で、アメリカ恐ぇーってかんじの本。昔、柴田なんとかっていう翻訳者の話を聞きに言ったとき、オススメの本ということだったんだけど、他は忘れたけど、これはあまりにも衝撃的なタイトルなんで覚えてました。
久々に小説っぽい小説読んだ気がします。たしかに内容そのまんまなんだけど、変すぎるタイトル。運動靴と赤い金魚系のネーミング感覚でしょうか。
だけど、インパクトのおかげで、3年越しで読めました。
- 『東京タワー』
- 作者: リリー・フランキー
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2005/06/28
- メディア: 単行本
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リリー・フランキーですよあなた。
自分なら絶対手に取らなかっただろうけど、借してもらいました第二弾。
泣くよ。母さんの思い出話は、誰が書いても多分泣く。
先週のボノロンも号泣。
さておき、こういう話が、若い人にたくさん読まれているって、なんかいいなぁと思いました。だって、太陽の季節とか限りなく透明に近いなんとかとかがベストセラーよりも、いいよね。
- 『傭兵ピエール』
- 作者: 佐藤賢一
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1999/02/19
- メディア: 文庫
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娯楽小説っていいね!まじいいよ!面白かった!!!
と元気よく言い切れる読後感でした。
昔、S君がおもしろいって言ってたのを覚えて、今頃になってやっと読みました。あらゆる点で正反対のS君オススメの本なんで気になってました。
ローレライが超期待はずれだったんで、ちょっと心配してたんだけど、同じように戦争物で歴史に流される人の運命云々なんだけど、(WW2と百年戦争だけど)、悲しさとか喜びとか、こっちのほうが好きな種類でした。エンタメなら、やっぱこういうほうがおもしろいや。
- 『冬の夜ひとりの旅人が』
- 作者: イタロカルヴィーノ,Italo Calvino,脇功
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1995/10
- メディア: 文庫
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最初、やばい寝そーとか思ってたけど、おもしろい。面白すぎて、密度ありすぎて飛ばし読みできない。
文学部タダの教授で、古典はストーリーのために読み飛ばししちゃうけど、現代文学は飛ばし読みできない本ですって言ってた(ような気がする)けどまさにそんなかんじ。