『機関銃の社会史』ジョン・エリス

機関銃を使用した戦争ってのをやるためには、工場で精度のある製品が作れるようになって〜という時代の移り変わりだよって話と、機関銃が最初は軍隊じゃなくて植民地の掃討とかアメリカギャングの武器で、軍隊が取り入れたのはそれまで軍隊が強くなかった後進国から〜っていうそれまでの戦争ってロマンに反する物だったっていう前史。で、実際戦争に機関銃が採用されると、士官学校の精神がイコールスポーツ精神で、でそこ出た人が夢見るフェアな戦争ってのが、こういう近代戦の時代になってから喧伝される話とか。
年表とか年代記は、何の運命も関与せず非物語的だけども、それに意味を与えるのは物語ですよっていう話を地で行くようなドラマチックでした。
戦死者が超多くなったから世代丸ごと投入とか、総力戦ってのをあーなるほどって初めてよく理解できた本でした。