『THE FUTURE IS JAPANESE』小川一水、伊藤計劃、円城塔ほか

日本とアメリカの作家による日本をテーマにしたSF短編アンソロジーアメリカで出て、その邦訳。
ファンタジー、文学寄りだったり、エンタメ寄りだったり、でもカスって感じるのはなくていいアンソロジーでした。読んでるのが日本人だしな。
日本側は紛う事なきオールスター面子。アメリカ側も、私は名前知ってる人いない不勉強だったんですが有名な人ばかりのようです。しっかしSFってこうだよな!っていう、SFのSは読者を未知の苦痛に陥れたまま置いてけぼりにしてよいサドのS。とにかく思考の果てへ、ゆるやかに至るものもあり、暴力的にカッ飛ぶのもあり、久しぶりにSF読んだ感ありました。円城塔が一番読み易いとか予想外過ぎ。
あとチャリティー要素なのか、かなりイイ話、希望のある話がそろってる(SFの割には)ので元気が無い人にオススメです。一話目は日本についての肯定要素全部盛りなので胸が苦しい。
ちょっと中国っぽいと思いつつもキャサリンMヴァレンテ氏の豊かなイメージとヘンな話で好きになりました。このシノワズリ風の詩っぽいのが初邦訳だそうなので、普通の作品がまったく想像がつきませんが、他のも読んでみたいです。