ドラゴンクエストウィンドオーケストラコンサート 東京佼成ウインドオーケストラ

10月 15日 (土) 15:00. 練馬区立練馬文化センター 大ホール
プロ吹奏楽すぎやまこういち事務所なんかと公式な形でやるのは初めての試みになるコンサートだそうです。ブラスアレンジCDも何枚かありますし、これだけ歴史が長くても、まだ初めてなんてことあったんですね。

ドラクエのCDは東京フィル盤くらいまでは結構買ってて最近はご無沙汰、まだ一度も生で123を聞いたことないから一生に一回くらい聞いとくか、くらいの動機で気軽に行ってきました。勇者の挑戦とか生で聞いてみたいなあって。

ブラスアレンジは、古くはフェネル版とかあったりするわけで、原曲ファンとしてはオーケストラがコンパクトになったように感じちゃうところを、ブラスの超絶技巧と匠の編曲で補ってる妙みたいな、純粋に楽しめてないとこあったんですが、吹奏楽の生がスゴイのか本日の演奏がスゴかったのか、とにかくものすごく感動してしまいました。

最近開かれるゲーム音楽のコンサートはマシになってると思うんですが、ミスなく完走したというレベルでも有難いのに、何度か行ったドラクエセミクラシック要素強いからか頭一つ抜けて演奏のレベル高い気がしてます。
今回はその中でもものすごくいい演奏でした。
ホールとの相性か音の塊感が躍動感+で、オーケストラのコンサートとはまた違った迫力で、いや〜すごいな〜聞いてよかったなーーー!
初めての吹奏楽だったんですが、決してオーケストラの代替なんかではなく独自の楽しみがあるっていうのを知れました。ホールで聴くと管の響きと圧がすごい。あととにかく勢いがすごい。人間の息遣いがよりダイレクトに伝わるからか、情熱的でした。
おおぞらをとぶ も、よかったなあ。オケのストリングスも神秘的なんだけど、全部笛、ブレスのある管楽器で演奏っていうのがものすごくキレイだったなあ。

とにかく演奏が素晴らしかったコンサートでした。
でも、指揮者の方が説明されていたとおり、オーケストラを吹奏楽に忠実に移し替えた編曲で意外性はなかったんですよ。有名な先生が編曲されているそうですが、個性は封印して原曲に忠実な編曲だそうで。
アレンジで驚かされたのは同編曲者の「コンサートセレクション」でした。
123は音楽が短い。いい演奏だったな〜でもちょっと短いかな〜というところで、アンコールが10分近いドラゴンクエストコンサートセレクション。
これ初めて聞いたんですけど、原曲どおりなんです。でもとっても吹奏楽編曲色が濃くて躍動感!そして華やか!!
勇者の挑戦パートの吹奏楽の響きとパーカッションを存分に発揮したアレンジもさることながら、演奏がさ、本当によくてさ。ぐぐぐっと迫ってくるんですよ前から。なんだこの体験。

とにかくものすごくよかったです!
司会の方のシリーズ化できたら…というお話は、この躍動が味わえるなら、オーケストラと十分に差別化できるしイケるんでないでしょうか。
超速でこの公演は売り切れたそうで、2回目の開催も456で早々に決定したそうです。会場のプレオーダーで売り切れるんじゃないかっていう勢いでした。
5は城のトランペットとか、戦闘曲の管っていう印象があるんで、この演奏で聴けるなら行きたいなあ。どうしよう。長く続くコンサートになるといいなと思います。