エグザイルが公開してるライブ動画見ました

エグザイルが公開してるライブ動画見ました。

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なんか時々テレビに映ってるな程度の隣人として視界に入ってはいるものの、コンテンツとしてのエグザイル見よう聞こうなんて毛ほども起きなかったオタク半生に正面衝突したハイローですよ。

オタクは一度好きになると周辺コンテンツも漁り出すのは常の行動。
本命のハイローのライブはまだ公開されていなくて(3/20公開)あら残念。でも、せっかくタダだし、キャラと作画がよければ知らんアニメゲームでもアイドルのライブシーンは大好きなので女子グループのライブなら流そうかな…って消化試合からの……からのーーーー1発目からライディーンYMO)!!うっそ

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ライディーン!! 
このグループにはしんでも「♪きみィーに胸キュンv(♪キュンっ)など歌わせないであろう。種族が発生した系統樹が違う。てーくーのーてくのらいでぃーん~~っていうパロディにするとかリスペクトとかの斜めな意志ではなく、直球でうまい歌とうまい踊りでパフォーマンス上書きされるの初体験だよね。大ヒット曲ではあってもサブカルでオタクなじみ深すぎるYMOだけど、クラシック的な文脈を持たせたの初めて見ました。ただテクノの古典だからっていう箔つけるような使われ方で、何一つサブカル要素がなくて断絶してて、そういう使い方もできるのかっていう。

っていうか2014年なんすね6年も前にこんなことあったなんて全く知りませんでした…いかに何も見えてないか情報入ってこないものか。


ライブのトークの第一発声がギャルでギャルゥ~~~~~と嬉しく喜ぶオタクでした。アイドル物のキャラセレに定番且つまあ一人はいるよねってギャル属性消費されるところのギャルが、メンバーみんながギャルのALLギャル。ギャルキャラにもこんなにもバリエが……ギャルは、近代の流行っていうか、連載30年のFSSで近刊のギャルキャラ推しが正統正義を語る文法として採用されるくらいギャル概念がつよさを持つ時代なので。もはや身近にクラスメイトというギャルもチャラ男もいない年経たオタクにとっては、ギャルもチャラ男もキャラ概念としては大大好き。

 

後で調べて超びっくりなことに、ほとんど十代のメンバーで、成長途上や可能性を売るのではなく、パーフェクトエンタメを出して、お客様を楽しませます、っていうスタンスの鋼鉄意志ととてもしっかりしたトーク&アイサツすごかったです。だからこその、ほんのちょっと見える等身大っぽさがこれはグループの魅力ですね。ロリババアとか幼女先輩とかオタクが大好きな賢聖少女枠にも通じる。まあ全然失敗とかないんだけど。
アイドルとしては白雪姫の歌なんか、聞いたら一発で虜になるかんじのオタクキラーナンバーで、いかにも十代アイドルに歌われたらたまんないねっていうリリカル。でもパーーーーーフェクト技量。少なくともシンガーの歌って枠で聞く程度に。

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で、よかったなーいいなーって感涙してるとこに、なんとなんとのスペシャルゲストにエグザイル(男)とか出るんすよ。女の子が盛り上げても、誰??何???とアウェイに放り出されそうになるわけですよ。ハイロー一回見たオタクにはあっ、ポン刀のヤクザとヒルナンデスで見た孤児院のいい人っぽい人!って若干の接点あっても、今、この女子ライブに知らん男を、なんか絆的なかんじで呼ぶの??っていう内輪ノリにはじき出されるかと思いきや、圧倒的ダンスパフォーマンスのダンサーなので見てしまうし讃えてしまいました。とにかく動きまくって踊りがすごかった。

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こうなると、男メンバーも見るかって思うわけで、食わず嫌いをいくつかつまんだらさわやかーな健康的なキャッチーアイドルのダンスナンバーで、こういうのオタクコンテンツでしぬほど聞いたし、好きなやつだな、って……もしかしてエグザイルって叶姉妹的な芸能のためのキャラなのか!!全部キャラだったのか!!!ってわかりました。理解しました。プロ野球並みに理解。
オタクが触ってもいいやつでした。
でも個人的にヒップホップはあんまりわからないジャンルでごめんな。キャラ擬獣化とかどう見てもオタクは入り易そうなやつなんだけど。

 

ハイロウ見てると、あっ3兄弟の末弟!とか、知ってるキャラが歌って踊るの面白かったです。特撮のEDダンスナンバー然り、キャラが歌って踊る時空間というのは、ストーリーや設定っていう言葉やドラマとは別時空でキャラ解釈を表現する場であって、楽しいんですよね。キャラの物語は、歌と踊りの後から作ってる逆転の発想がほんとすごいと思う。ベタな良キャラと最高パフォーマンスをセットでお出しされると、卵も鶏も順番がどうでもよくなってしまう。


感想としてはすっごい好ましくていい芸能でした。見てよかった。秋葉とか乃木坂の千億倍くらい女性の芸能として健康さを感じました。
可愛げ枠ではなく、男女の歌でもなく、男キャラを仮託してカッコよさを歌うでもなく、女の「わたし」が主語のままカッコイイ枠の歌を歌ってもよい。当然のことなんだけどさ。

youtu.be欅坂なんか、自分は不当に貶められてると思い込んでる男の代弁者を、美少女にやらせる商売してるのが、見てて痛々しくて。男の泣き言に美少女の皮をかぶせるの、やっていいことと悪いことがあるだろうよって、思わずにはいられなくてね。そんな傷つきながら無限救済をもたらしてくれるよしよし系聖美少女も消費できるオタクで私もあるんですが、でもこの圧倒的な健康を知ってしまうとそんな救済はしょせん、誰かを搾取した生贄で気持ちよくなってただけだなと思います。自分を鍛えなくてはいけないのだ…鍛え上げた筋肉は世界を救う教とカテゴリが近い。(それはそれとして生贄もお手軽なので、やめられないのだけれど……)

 

男への媚びがマジで無くて、ゴールに男がいない。
かといって男抜きの世界かといえば、兄弟グループとして男グループがあるっていう位置づけが、ただの設定だとしてもさ、とても健康に感じてね。ゲストも男が応援に来てくれたよーではなく、ライブ映像見たら納得の誰がどう見てもパフォーマーとしての兄貴分師匠成分であって、男女っていう文脈ではなかったので。

 

違う価値観でした。子供のころからテレビで見てきたものと。違う芸能。まあ、変わらないのは希望とか夢とか仲間とかしゃらくせえこと言ってて、魂が腐りきってる私とは相いれない価値観ではあるんだけど、主語が違うので、全く違う。

あと、オタクコンテンツをスナック感覚で消費してぜい肉のつきまくった感性により、ファンタジーにしか見えないので面白がれる。もうさ、若い子ってだけでエルフだし妖精。


私ががんばれがんばれって言わなくても、たくさんの人の届けられてていい世の中だと思いました。希望を見た。これはこの世の善。善善善。