新聞について

小学生なんかのときは普通に優等生だったんで、なんかのコンクールで賞もらったことありました。で、表彰式終わって賞品もらって帰りがけにおっさんからいきなり「〜〜、〜〜と思いますか?」って聞かれたわけですよ。で、小学生ですから「はい」とかもにゃもにゃ言ったと思うんだけど、翌日の新聞に『○○○さん(11)は〜〜〜と語っていた』って書いてありました。まずおかしいのは、取材である旨を名乗らなかったこと。言質の承諾はとらなくてもいいかもしれないけど、これが取材だってことは伝えないとダメでしょ。あと言うまでもなく、記事の作成方法がちょっと変だと思うんだけど、新聞では普通の取材なのかな。
新聞とかでやたら立派なこと言ってる小中学生は、ほとんどこんなんなんだろーと思います。
地方紙で、小さな記事で、しかも1日しか載らないようなもんだけど、マジメな優等生だったもんだから嘘ついたような気がして、恥ずかしくて死にたくなりました。今になってこんな詳細に書きたくなるくらいトラウマですよ。そりゃ、こんな取材にやる気起きないのはわかりますし、こういことあったお陰さまで活字信仰しないですむようになったわけです。
よく生活科とかで、てっとりばやくNIEとかやってるけど、私は絶対やめたほうがいいと思う。新聞を小学生の教材にするのって、活字信仰に入信して新聞を御本尊として拝めと働きかけることになるんではないか。新聞の質とかじゃなくて、新聞というメディアへの信頼を育てちゃうのが嫌。新聞を教材にするのは、高校生、大学生くらい年いって判断力とかついて生意気になってないと不安です。新聞とか、メディアに載ることに対して、もう価値を認められない。全然ない、と言えば嘘になるけど、新聞に載ることが全然えらくないとは実感を持って思える。新聞が言いたいことの材料にされてるだけなんですね。


今更こんなこと書いたきっかけは、スペースシャトルが宇宙にいたのに、宇宙にいた気がしないニュースしか流れなかったから。もっとさ〜夏休みなんだから夢とか希望とかも、よろしく報道頼みたいところです。大変な事態になってるとはわかるけれど、それ以外にもいろいろあるだろうに。地上の子どもと宇宙授業とか、今やってる実験とか新聞に全然載らないから、つまんないなぁ。それとも今回は直すのに一生懸命で何もしなかったのかなー、そこまで行かずに実験計画に変更加えたりしたのかなぁー、とか全然わからない。活字信仰はないけど、活字娯楽趣味はあるので、新聞でナーウな宇宙のこと読んでワクワクしたかったです。