2016-01-01から1年間の記事一覧

ドラゴンクエストウィンドオーケストラコンサート 東京佼成ウインドオーケストラ

10月 15日 (土) 15:00. 練馬区立練馬文化センター 大ホール プロ吹奏楽がすぎやまこういち事務所なんかと公式な形でやるのは初めての試みになるコンサートだそうです。ブラスアレンジCDも何枚かありますし、これだけ歴史が長くても、まだ初めてなんてことあ…

『侍女の物語』マーガレット・アトウッド

ディストピア小説『オリクスとクレイク』が面白かったんで、同著者の有名なやつを。1985年発表のディストピア小説でして、とても視覚的に綺麗なイメージなんで、映画になってそうだな〜と思ったら音楽坂本龍一で映画になってました。それっぽい。不妊の高官…

ものすごくうるさくてありえないほど近い

好きなイラストレーターが好きな映画に挙げてたんで、見てみました。アマゾンプライムで今タダよ。 アスペルガー症候群の天才少年が、謎を解くジュブナイル。911で亡くなった父親の死を受け入れるまで。 とてつもなく個人的な事件について、個性から個人的な…

『洟をたらした神』吉野せい

今まで筆をとったことがなかったおばあちゃん農婦が書いた文章…みたいな紹介だったんですけど誇張もいいとこですよ、作者めっちゃ文学読んでるよこれ。表題の洟をたらした神にしても、プロレタリア作家黒島伝治の「二銭銅貨」http://www.aozora.gr.jp/cards/…

『リチャード三世』シェイクスピア 河合 祥一郎訳

バッタバッタと人が死に、悪が悲劇を呼んで破滅する、騎士に姫に、二つの王族に血の悲劇、正義とか悪とか出てくるものは厨二要素のみ。 キャッチコピーは「絶望して死ね!」 クライマックスすごい。10人以上から「絶望して死ね!」連呼。何が厨二かって定義…

フランシスコッポラのドラキュラ

ベッタベタにドラキュラ。妖しいエロスと愛と恐怖。これだけそろって面白くないはずがない。子どもの頃、ちょっと見たなあっていう場面覚えてました。面白いんだけどさ、妙にマンガっぽいというか、エンタメです。拡張高く見える序盤だったし美男美女の一流…

東京物語

名作とあまりにも有名な映画ですが、殺人とか大事故とかスペクタクル要素のある飢餓海峡みたいなやつは見たいものの、これはどうにも静かで退屈そうなので見たことありませんでした。でも、見とかないと一生見ないで終わりそうじゃん。ところが、すごいんで…

ブルージャスミン

セレブな奥様が、貧乏なシングルマザーの妹の家へ一文無しで転がり込む。夫が詐欺まがいのビジネスで逮捕され、裁判で全部取られて借金背負って精神を病んでしまった…という表面から、ぼろぼろと崩れていく。過去の虚栄も、未来も、今の生活も、奥様自身も… …

ミスティックリバー

私これ、バカみたいなオチのクリムゾンリバーと混ざってました。すみません。別の映画だった。「アメリカンスナイパー」から「許されざるもの」見て、クリント・イーストウッドの映画が面白いなと思ったので、見てみました。これも人間の愚かさとは一刀で切…

許されざるもの

なんかすごいものを見てしまった。 小学生くらいのときにレンタルビデオ屋に新作ポスターあったの覚えてます。それぐらい昔に大ヒットした映画だから、かんたんなあらすじから推測するに、更生した元ワルの主人公が、昔の仲間に悩まされて最後は対決!みたい…

『アメリカの鱒釣り』リチャード・ブロディガン

こういうの初めて読みました。もったいないから、解説とか読まずに最初の感想を残します。明るい。楽しい。川つながりでマーク・トウェインにも通じるよな、明るさ。そしてイメージの氾濫。時は順繰りに流れている。川のように。川に泳ぐ鱒たちは、いつの鱒…

『学びとは何か』今井むつみ

ストレートなタイトル。断片的に読んだことある知識が、一冊の本にまとまってる素晴らしさ。書くのに5年かかったんですって。私はわりと高学歴でテストはいい点が取れるのに、いまいち新しいことが身についていない、学習らしい学習で身についたものが無いと…

フューリー

何はさておき、実車のティーガー戦車(ドイツの誇るWW2最強戦車)が走るっていう情報だけで、一昨年オタク必修科目のようになっていたブラピの戦車映画。 アマゾンプライムで今タダで、ついでにガルパン勧めてくれるな。ありのままに起こったことを話すぜ…

2才 自然に卒乳

2才1か月で卒乳しました。 親の努力一切なしの、いわゆる自然卒乳というやつだと思うんで、参考例としてネットの海に放っておきます。子が、保育園で手足口病もらってききました。口内炎だらけになって、乳に吸い付いたとたんクチイタイーと泣いて反り返って…

『岩宿の発見 -幻の旧石器を求めて-』相沢忠洋

社会の教科書で名前出てくる、岩宿遺跡発掘した人の自伝。薄いんで、図書館でついでにたまたま手に取りました。 何した人って、それまで日本の始まりは縄文からだと思われてて、それ以前は大噴火やらで日本に石器時代はなかったと思われてたのを、石器発見し…

小さなおうち

大叔母さんの遺品を整理する孫が、晩年の思い出と、自叙伝で書かれる娘時代に女中奉公した昭和の小さなおうちでのお話。昭和初期の中流家庭(といっても、たぶん大学卒で会社常務で、女学校出の奥様がいるけっこうお金持ち)の豊かで幸せな生活、と恋。日本…

ベンジャミン・バトンの数奇な人生

ファイトクラブの監督+俳優コンビ。淡々と長ーい映画だったような気がしてて、昔DVDを昔深夜に見てたら途中で寝てたんでもう一度。驚嘆するスゴイ映像がすべてを物語っていて、とくに謎めいたところもない映画なんですよ。人間が生まれてから死ぬまでの映画…

[映画]トト・ザ・ヒーロー

アメコミ映画じゃないよ。 産院の火事で隣の家の裕福な子と取り違えられて、人生を盗まれたと思っている老人が、死を前にして復讐に燃える。ちょっとミュージカルのようなコメディのような、フィクションの強い形式を持って描かれる映画。 何とも言えない余…

ラッシュ/プライドと友情

全然知らなかったんでB級ヒューマンエンタメかな?みたいなタイトルから、今日は名画とか見る気分かな〜と思いつつ、ついつい見てみたら大作ですごくいい映画でした。監督は、バックドラフトとかアポロ13の人。大好き系統じゃん。ものすごい結末なのに陳腐じ…

太陽の帝国

マイナー大作のスピルバーグ映画。存在を知りませんでした。JGバラードの自伝が原作で、これが自伝だったらそりゃああいうSF書くようになるかもなあって思います。今まで見たスピルバーグ映画のように、少年の日々を夢のように書いた映画で、その苦い終わり…

『隠喩としての病い・エイズとその隠喩』スーザン・ソンタグ

この前読んだ『がん 病の皇帝』で、癌のイメージの変遷を説明するときに言及されていた本。『がん 病の皇帝』では、アメリカのがん撲滅キャンペーンに、周到に計画されて戦争の用語が使われたこと書いてありました。これはその逆で、歴史や書籍から病のイメ…

『地下鉄のザジ』レーモン・クノー

ザジは「おけつブー」が口癖の女の子の名前。旧訳は「ケツくらえ」だそうで。 なんかの文学ベスト30みたいなリストに上がってた本の読んだことあるやつは面白かったんで、趣味似てるかなと思って読んでないやつを借りてみました。ロリBBA好きというか、規範…

グーニーズ

アマゾンプライムの80年代カテゴリはヤバい。子供のときに新聞も読まずにチャンネル決定権もなく偶然ちょっとだけテレビで見たことある映画に、お風呂上りにヨーグルト食べながらダラダラネサフしてる夜11時とかに何の苦労もなくアクセスできてしまう。レン…

科学的事実の歴史 『人類が知っていることすべての短い歴史』を読んで

今当然だと思ってることが、結構新しい考えだったりする驚き。恐竜の絶滅原因は、地球に隕石が衝突っていう説が1980年発表、当時は主流の火山活動説や氷河期説などの緩やかな絶滅説と同等というよりもキワモノ扱いで、1994年に木星にシューメーカーレビー彗…

311のときの政府の中枢の中も中枢にいた人の手記なんだけど… http://www.huffingtonpost.jp/manabu-terata/fukushima_powerplant_b_11758218.htmlえ、マジで?これほんとなの?…なんという…こんなふうに私の知らないところでドタバタして日本終わっていくん…

ヤング・シャーロック/ピラミッドの謎

アマゾンプライムに入ってたんで、25年くらい前のテレビ放送以来で見ました。マジか。最初のほう見てないのって、お風呂に入ってたからだし、結末もよく覚えてないのは最後まで見せてもらえなかったか、眠くなっちゃってたんでしょう。 「まだ生きてる!」の…

『服従』ミシェル・ウェルベック

最近名前だけはよく聞くので読みました。装丁がとても美しい。 少し未来のフランスの内線前夜と社会の変容を書いた本。この本の位置づけ迷う。起承転結ストーリーにワクワクしたりミステリじゃないしキャラ立ってたりしないんで、エンタメじゃないです。主人…

『人間失格』太宰治

読んだよ…最後まで読めました。 赤ちゃん帰りモノを収集する今のこのわたくしになら読めました。昔はあんまりにも腹が立って読めなかった。 スゲーなこれ。 私、赤ちゃん返りジャンルが謎で好きでしょうがないのですでにライフワークになってる感あるんです…

『不自由な男たち その生きづらさは、どこから来るのか』 小島慶子、田中俊之著

男の社会学者(男性学)と女のアナウンサーの対談。 男の最低条件が正社員みたいな価値観やめようよっていう本。そして、女も昭和ママが理想みたいな価値観はもうムリだしっていう本。古からの話題かつ今トレンドな話題。 女がしゃべっているのかと思ったら…

『人類が知っていることすべての短い歴史』ビル・ブライソン

これは!学生時代に読んでいればまた違ったものを…!科学者― なにやってんのー 科学って、すでにもう発見されていることが膨大過ぎるんで、唯一普遍の人間事情は関係ない絶対真理だと思ってたんだけど、人間がこの世界を観測して理解した結果なんで現在進行…